お葬式ではもちろん喪主や参列者も大切ですが、葬儀社だって大切です。
現在のお葬式は例え小規模であっても、そこには必ず葬儀社の手助けが多かれ少なかれあると言えるでしょう。ずっと昔のように、親族や地縁で葬儀の準備をするということはまずありません。葬儀場を借りるという話になっても、どこかの葬儀会社あるいはその葬儀場を管理している葬儀社のバックアップを受けるということが当たり前になっています。
だからこそ真剣に考えたいのは葬儀社選びです。葬儀社のバックアップがなければ葬儀が滞りなく進むことはまずありません。普段お葬式にはたまにお呼ばれするくらいの人が、てきぱきと葬儀を切り盛りすることはまずできません。
お葬式をスムーズに進めるには葬儀会社との連携が必要なのです。そして葬儀会社と上手く連携して葬儀を成功させるには、何といっても葬儀社の選びが重要!
葬儀を滞りなく進めるために、信頼できる葬儀社の選び方について学びましょう。どんなふうに選べばいいのでしょうか。
葬儀社選びのための知識として、まずは葬儀社にも種類があることを覚えておきましょう。葬儀社は葬儀社では?と思うかもしれないですが、実は葬儀社にも色々な形態があるのです。
個人経営の葬儀社は地元に密着した、まさにその土地の葬儀を長年助けて来た葬儀社です。地域の葬儀に対する知識が深く、葬儀に必要な他社へのパイプを持っていることも特徴です。
近年ネット上でよく見受けるようになったのは全国展開をしている大きな葬儀社です。大きな葬儀社は地元の葬儀社より各地特有のしきたりなどは細かに把握していませんが、全国平均の葬儀に強く、価格も抑え気味です。他にはお金を積み立てていざという時にサービスを利用する形態である互助会や共済などもあります。葬儀社といっても色々な形態があるのです。
葬儀社選びの知識としてもう一つ覚えておきたいことは、全ての葬儀社がホールを所有しているというわけではないということです。葬儀社だから葬儀会場があるでしょ?と思うかもしれませんが、そういうわけではありません。
この二つは葬儀社を選ぶ上で覚えておきたい知識です。また、覚えておいたより良い葬儀社を選ぶことに繋がるのですよ。
え、そうなの?と思いますよね。
具体的なお話は順番にしていきます。
葬儀会社の良し悪しは、経営や形態だけで決めてしまっていいものではありません。
故人の葬儀会社なのか共済なのかは、故人、そして家族のサービス利用状況にも関わってきます。
例えば共済に加入していれば共済で主催している葬儀サービスを利用するメリットがあるかもしれませんが、共済に加入していなければサービスや特典を利用できない可能性もあります。
一概に「共済がいい」「互助会だから安心!」というわけではありません。
また、葬儀会社との相性もありますから、友人から勧められて利用したら満足度が低かったということだってあり得ることです。
葬儀会社を選ぶポイントは、
の5つの視点で選ぶのがいいでしょう。重要なのは葬儀会社の種類だけではなく、自分の視点でポイント付けをして選ぶことなのです。これらに加えて、会社の形態と葬儀会場を持っているかもよくチェックしてください。
葬儀社の形態によって、サービスに加入していることが各種の葬儀サービスの利用条件になっていることがあります。これは前述しましたね。
いかに担当の解説が凄くても、その葬儀社のサービス契約者だけが対象になっていて自分は対象外だと意味がありません。すぐに加入してサービスが受けられるのか、特典などの割引も受けられるかは要チェックポイントです。
もしその地域の葬儀のノウハウがないということであれば、長い歴史を持つ個人商店に知恵を借りると葬儀をスムーズに行うことができることが多いです。
個人葬儀店は難題も続いているお店が少なくないため、相場から葬儀のマナーまで把握しており、「葬式ははじめて」という人にとっては全国平均に強い全国チェーン店より得るものが大きいことも?
また、葬儀社は葬儀会場を持っているか、持っていないかという分け方もできると述べました。地元の共済やJA、個人葬儀店などはホールやお座敷などの会場を所持していることが多いです。
しかし、一部の葬儀社と全国展開の葬儀社はそれぞれの地域にホールなどの会場を所持していないことがあります。この場合は自治体などの会場をすぐに借りるか、予約を検討することになります。
個別で予約を取るケースと葬儀社がホールを所持していて空き状況を確認するだけで済むケースではどれだけ差がでるか確認しておくといいですね。
会社の形態は参考程度に。そしてホールを持っていて、予約や準備にどれだけかかるか、協力してもらうか。これらも大事なポイントですが、やはり葬儀で気になるのは費用です。
葬儀社はそれぞれの葬儀に対し個別に見積もりを作ることが一般的で、一応の価格目安はあるのですが、きっちり目安通りの請求になることはまずありません。
参列する人数や飲食などでかなり金額も変わってきます。そこで、葬儀社を選ぶ上で着目したいのは「明確な説明はあるか」「仕事は早いか」についてです。どうしてその見積もりになるのかを納得できるようにきっちり説明してもらえないと、支払う側は不安です。
見積もりのあやふやな部分が原因でトラブルに発展しかねません。
こちらが尋ねたことにきちんと明確に答えてくれるか。そして見積もりなどをお願いした時に仕事が早いか。これは会社形態や会場所持のポイントと合わせて考えておきたいことです。
大切なのはやはりその葬儀社と葬儀を出す家族のフィーリングが合うかどうかです。
「自分と家族との相性」「実際に話したらどう感じたか」は、葬儀社と家族が力を合わせて葬儀をスムーズに進める上でとっても大切なことです。
感じが悪いな、何だか苦手だなと感じたら、やはり相性もありますから、考え直すことも必要です。葬儀社の担当に参列者の応対だってお願いすることがあるわけですから、態度や感じが悪いのはいけないことですよね。
フィーリングが合うかを確認するには、実際にその葬儀社に足を運んで話してみるのが一番です。葬儀社には誰かが亡くなるまで足を運んではいけないというルールはありません。その葬儀社の空気、対応、仕事などを実際に肌で感じておいてください。
葬儀は誰かの人生の幕引きです。それも、葬儀を出すとなれば、近しい家族の人生の最後を締めくくる大切なイベントであるという感が強いでしょう。
だからこそ、色々なポイントに着目して、信頼できる、そして自分たちと合う葬儀社を選んでくださいね。
Funeral service workers academy ,Inc.