大きな買い物をする時、皆さんはまず何をしますか?
インターネットを検索して品物やお店の評判を調べたり、実際にお店へ足を運んで値段や見た目などを厳しい目でチェックしたりするのではないでしょうか。特に家や土地といった額の大きな買い物をする時は、徹底的に情報収集をするという人も多いことでしょう。
そう、大きな額が動く取引であればあるほど、契約する前に情報収集をしようとするのです。例えば100円の飴玉ならいきなり購入することだってあることでしょう。100円であればあまり懐は痛みませんし、「美味しい」「苦手」と知り合いと話すネタになると思えば、冒険してみるのも悪くありません。しかし高額が動く契約では、冒険することはできません。「失敗した!」では、あまりに損失が大きいからです。だからこそ、大きな契約ほど、そして高額が動く取引ほど、一般的に事前の情報収集は入念に行われます。
しかし、情報収集ができるのは、あくまで「時間」があるからこそ。「じっくり調べよう」「じっくり考えよう」が通用するのは時間があるからですよね。時間がなければ、事前の情報収集が不完全なまま契約をせざるを得ません。この事前に入念な下調べができないものの筆頭が葬儀なのです。
今回は、誰かが亡くなってから調べていたのでは遅い葬儀社選びの注意点について、3つのポイントで解説します。
人は何時か死にます。しかし、問題はその時期が決まっていない上に、事前に予想できないということです。80歳のおじいちゃんの10歳の孫では、おじいちゃんの方が先に亡くなる可能性が高いというだけで、人間が何時死んでしまうかは、人間には予想不可能なところが難しいのです。だからこそ、亡くなる日に合わせて葬儀社の情報収集をした上で、実際に何社にも足を運んで比較することは難しいです。
誰かが亡くなるという突発的な出来事があってすぐに「葬儀社を決めないと!」という話になってしまいますから、不動産などの高額な取引のように事前に下調べと情報収集を入念にしてから契約することが難しいのが葬儀なのです。葬儀は基本的に高額が動くところが難しさに拍車をかけているといえます。
親族が亡くなるとすぐに手続きをし、安置場所を決め、葬儀の準備をしなければいけません。このあたりは暢気に「葬儀社の評判を見て決めるね」とはいきません。まさに分刻みで決めていかなければならないので、即考即決が求められます。だからこそ、亡くなってからでは遅く、自分がいざ葬儀に関わらなければならない、決めなければならない、判断を求められるとなる前に、葬儀会社選びの注意点を頭に入れておくことが重要なのです。
以上の3つのポイントが、すぐに葬儀社を決めなければならない時に葬儀会社選びのポイントになります。
なお、時間に余裕があれば、できるだけ会場に足を運び、自分の希望する葬儀の見積もりを作成してもらうことが望ましいです。しかし、葬儀は即考えて即決めなければいけません。
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もうこの場で決めるしかない!
そんな時間的にまったく余裕のないぎりぎりの葬儀においては、最低限この3つのポイントをおさえておくといいでしょう。
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葬儀をするためには即葬儀社を決めなければいけません。
多くの場合は遺体の搬送を別に決めるのではなく、葬儀会社が提携している葬儀場または総議社が所有している式場に安置場所を用意してもらうため、病院から遺体を搬送するためにも、まずは葬儀社を決めなければいけないのが、日本の葬儀事情です。葬儀社を決めないと進めようがないということですね。
だからこそ病院に対して「ちょっと待ってくださいね。ネットで葬儀社の評判を検索しますから!」とはなかなか言えません。「数日間置いてもらえますか?葬儀社を見て回って決めますので」とお願いしても、ほとんどの病院では「できません」と答えることでしょう。親族はいきなり葬儀社に連絡して「お願いします」といわなければいけないわけです。
そこで注意したいのが、電話に出た担当の印象です。式場に足を運んだ場合は、応対した職員の印象をよく見ておいてください。
葬儀は突発的な出来事です。しかも葬儀は急いで進めなければいけませんから、トラブルが起きがちです。担当者は面倒そうに受け答えしていませんか?
突発的な出来事だからこそ、葬儀では急に「これどうしましょう」「大変なことになりました」「こっちはどうしましょう」と担当者に都度相談することになります。その度に面倒そうに応対されると困りますよね。参列者への応対も葬儀社の方が関わることが多いですから、印象はとても大切です。
人は第一印象といいますが、葬儀社だって第一印象が大切なのです。
葬儀においてはスピードが重要です。遺体の搬送をはじめとして「手が放せないので三日後でいいですか」とはいきません。葬儀社と契約する亡くなった人の親族だって即考即決が求められますが、葬儀社側も即応即動が求められます。だからこそ、葬儀社の行動スピードはとても重要なことなのです。
しかし、いきなりお願いしても、その葬儀社が実際にどれくらいのスピードで対応してくれるか、窓口や電話口ではわかりませんよね。そこで、葬儀社の対応を見積書で試してみましょう。
「すぐに見積もりを作っていただけますか」とまずはお願いし、見積もり書がどれくらいのスピードで上がってくるかをよく見ておいてください。対応の早い葬儀社の場合、電話口や窓口で状況を聞き、すぐに見積書を作成してくれます。その上で見積書を渡し、金額や手順について淀みなく説明してくれます。電話口や窓口での説明は明瞭かどうかもチェックポイントです。もちろん明瞭な葬儀社ほど信頼できる可能性は高いです。
どうしても予約が詰まっている時は、どのくらいで対応してくれるのか、それによって料金がどう変わってくるのかも教えてくれます。「お願いします」と言ってからでは遅いです。見積書と説明でスピード対応してくれるか、信頼できそうかを判断するのも一つの方法です。
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葬儀社は親族が亡くなってから即決めなければならないため、インターネットで評判をチェックして決めることも、いくつもの会社に足を運んで決めることも、時間的な観点からとても難しいです。しかも高額が動きますので、「失敗した」では済まない難しさがあります。
急ぎで決めなければいけないという差し迫った状況ではありますが、最低でもこの3つのポイントはよく確認した上で葬儀社を選ぶよう注意するのがいいでしょう。
ただ、これはあくまで差し迫った状況の話です。もし生前から葬儀社の目星をつけておくということであれば、評判や式場の雰囲気などをよく見て、じっくり決めるのが一番失敗しない方法であるといえるでしょう。