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2020/10/05 07:58:14
Living

11月頃に旬を迎える食品とその栄養について

春夏秋冬、どの季節にも旬の食べ物があります。

旬の食べ物は、その季節に必要になる栄養を含むだけでなく、これからの季節に流行する病気から体を守ってくれることもあるのです。もちろん11月にも、栄養をたっぷり含んだ旬の美味しい食材が存在します。12月、1月の健康を考える上でも食べておきたい物ばかりです。

今回は11月が旬の食品の中でも、日本全国で購入しやすいメジャーな食材をご紹介します。今日のお夕飯からさっそく取り入れてみてください。健康は美味しく栄養いっぱいの食事からですよ!

 

 

11月は野菜の美味しい月!お勧め野菜3選

11月が旬の食材はさまざまあります。中でも11月はお野菜が豊富な季節なのです。夏や春にも旬を迎えるお野菜もあるのですが、根野菜などは冬に向けて栄養をため込んでいるところを収穫することが多いため、今の季節に旬を迎えることが多いのです。また、気温がどんどん下がる今の季節は、冷えや血行不良による不調に悩まされがちです。世の中上手くできているもので、冬には冬の不調を改善する栄養をたくさん持った食材が旬を迎えるという特徴があるのです。

冬に食べておきたい食材の中から、購入しやすさや価格、料理への使いやすさを考えて三つほどセレクトしました。11月に旬を迎える食材の中でも代表的な「カブ」「長ネギ」「ハクサイ」を取り上げて、冬に嬉しい栄養や食材の選び方について見ていきましょう。

 

蕪(カブ)の栄養と選び方

カブは冬の代表的な食材の一つです。漬け物などの保存食にも使われる他、古くは冬場の家畜に与えるお野菜としても使われていました。白くて丸い部位と葉の両方に豊富な栄養を持っており、冬を健康的に乗り切るためにも食事に取り入れておきたい食材の一つです。

カブの旬はちょうど11月から寒さの厳しい1月頃までです。また、カブの面白いところは、春の3月から5月頃にもう一度旬があるところ。白い部分と葉の部分にそれぞれ異なる豊富な栄養を持つ一つで二度美味しいカブは、旬も一つで二度美味しい野菜なのです。日本全国のスーパーで手軽に購入できるところも食卓に使いやすく、嬉しいですね。身近な野菜の一つではないでしょうか。

冬場のカブは甘みが強いという特徴があります。春のカブと冬のカブ、同じ野菜でも料理に使うと微妙に風味が違います。お店で選ぶ時は、瑞々しく皮に張りがあるもので、葉がしんなりしていないものを選んでください。

カブを食卓に活用するために知っておきたい代表的な栄養は三つです。

一つは胃腸の働きを助ける「アミラーゼ」。胸焼けにも効果的で、年末に向けて飲み会で脂っこいものを食べる機会の多くなるこのシーズンには有り難い栄養です。二つ目は「グルコシノレート」。血栓を防ぎ、肝臓の解毒作用を高めます。これも飲み会に嬉しい栄養ですね。三つ目の代表的な栄養は「食物繊維」です。食物繊維はよく知られたコレステロールをおさえ便秘を予防する栄養です。

カブは葉の部分にはベータカロテンやビタミン、カルシウムなどが含まれます。葉をセットで食べることをお勧めします。

 

 

長葱(ナガネギ)の栄養と選び方

年間を通して薬味の王様ともいえる「長ネギ」も11月が旬の食材です。長ネギも全国どこでも手に入る身近な野菜です。冬は鍋焼きうどんやお鍋を食べる機会も増えます。温かい料理に使いやすい食材ですので、自然と利用する機会も増えるのではないでしょうか。栄養も豊富ということで、何時も入れる量より心持ち多めを意識してみてはいかがでしょう。「今日は長ネギをたっぷり食べるぞ」という日は、緑と白の鮮やかなもので全体的にしんなりしていない物を選んでください。

知っておきたい代表的な栄養も三つです。

一つ目が「硫化アリル」です。硫化アリルは疲労回復効果や血行促進効果があります。寒くて体の消耗が激しい時にそっと体を温め回復を促してくれる栄養です。ビタミンB1との相性が良いため、肉などと一緒に摂取することがお勧めです。すき焼きなどは長ネギと肉のコラボレーションが楽しめて良いのではないでしょうか。

二つ目の栄養は「ビタミンC」です。ビタミンCは細胞の老化を防ぐ働きがある栄養で、アンチエイジング効果に注目が集まっています。また、風邪予防にも効果があると言われているため、11月に体を守るためには摂取しておきたい栄養なのです。

三つ目は「ネギオール」です。長ネギに含まれるネギオール・・・覚えやすい名前の栄養ですね。ネギオールは殺菌作用があると言われます。体の中で悪さを働く菌を撃退してくれる効果があります。冬に流行するピロリ菌に対する効果が期待できるとも。風邪をひいたら首にネギを巻けという話があります。巻くよりも食べた方がより効果を実感できそうですね。

 

 

白菜(ハクサイ)の栄養と選び方

最後にご紹介するのは「ハクサイ」です。ハクサイはお鍋の定番野菜です。お鍋が美味しくなる寒い月11月の旬野菜になります。ハクサイも全国どこでも手に入る身近なお野菜です。「やはり冬の鍋にはハクサイがなければ駄目!」という方も多いのではないでしょうか。

ハクサイと豚肉をポン酢でいただく「常夜鍋」は「毎晩食べても飽きないくらい美味しい」ものの代名詞的な料理です。どれだけ美味しいか、旬のハクサイで試してみるのもいいかも。

ハクサイは、しんなりしておらず、葉が茶色や黄色に変色していないものを選ぶのがおすすめです。そんなハクサイを食卓に活用するために知っておきたい栄養は、他二つの野菜と同じく三つです。

栄養の一つが「カリウム」です。カリウムは過剰な塩分や腎臓の老廃物を排出することを助ける栄養です。寒いとつい塩辛いものが食べたくなるもの。冬には摂取しておきたい栄養です。二つ目が「イソチオシネアート」です。この栄養は、動脈硬化を防ぐ働きがあります。三つ目が「ビタミンC」。こちらは長ネギでもご紹介したアンチエイジング効果の期待できる栄養です。

この他にもハクサイには食物繊維も含まれています。余分なものの体外排出にアンチエイジング、便秘予防と、女性には特にお勧めのお野菜がハクサイなのです。

 

 

 

最後に

11月に旬を迎える「カブ」「長ネギ」「ハクサイ」の選び方と栄養についてお話ししました。カブ・長ネギ・ハクサイはどれも白と緑ですので、色彩的には淡泊な印象を受けるかもしれません。しかし栄養面で見ると、見た目の印象に反して実に鮮やかなお野菜なのです。

どの野菜にも冬場の体には嬉しい栄養が詰まっています。旬だからこそ栄養豊富ですし、味も抜群です。健康を考える上でも、積極的に食事へ取り入れたいものです。

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